ナノテクTA実践グループ

(グループリーダー:竹村誠洋)

エネルギーチーム(ナノグリーン)
  • ナノテク省エネルギー住宅

    省エネルギー住宅の将来技術の進展と社会的需要の把握、および省エネ住宅に対するナノテクノロジーの応用可能性について、調査研究をおこなっています。2009 年度は、文献調査や専門家に対するインタビューによるナノテク省エネ住宅のシーズの洗い出しと、社会科学者と一般市民を交えたワークショップによる社会的なニーズの探索をおこない、2 回目のワークショップでそれらをマッチングさせることを予定しています。

医療チーム(ナノメディシン)
  • がん治療に向けたナノドラッグデリバリーシステム(DDS)

    ナノ技術を応用したDDS(特にリポソーム、ミセル)製剤の開発・導入における諸課題について、研究者(医・工・薬)、実務家(審査、臨床医)、行政、市民社会など幅広いステークホルダーの協働によるテクノロジーアセスメントを進めています。2009 年度はステークホルダーが参加する円卓会議を開催し、ナノDDS 技術開発・導入のあり方について、誰もが賛同できる点と、ステークホルダー間で意見が異なる点を整理峻別します。また、これまで進めてきた「ナノテクによるラボ・オン・チップ(LoC)」については、問題構造化手法を適用し、技術開発上の課題などを明らかにします。

食品チーム(フードナノテク)
  • 食品分野へのナノテクの応用

    食品分野へのナノテクの応用場面が広がることで、たとえば今までにない風味や食感を持ったり、栄養を吸収しやすくした食品や、鮮度を感知するパッケージを作ることができると言われています。しかし、こうした応用が思わぬリスクや社会的影響を生みだす可能性もあります。そこで商品開発状況、関連領域の専門家や消費者団体の意見、消費者の意識などを調査し、フードナノテクの類型化や論点整理をしていきます。その後、消費者とフードナノテクの関係者が一堂に会して議論できる参加型のイベントを実施し、「いかなる情報提供が消費者になされるべきか」を軸とした社会におけるフードナノテクのあり方について取りまとめます。

CNTチーム
  • 多層カーボンナノチューブのリスク評価・管理

    総合科学技術会議における議論に役立てられることを期待して、多層カーボンナノチューブのリスク評価・管理をめぐる最近の動向を整理し、提言をおこないました。特に、2008年に出された多層カーボンナノチューブの有害性に関する2本の学術論文、および、厚生労働省によるナノマテリアルについての予防的対応という通知の社会的影響が少なくなかったと見られることから、この問題を中心に扱い、2009 年3月に報告書としてまとめました。この課題については2009年度も引き続き調査を続けていきます。